今回は、MTGのスタンダードのデッキ解説です。
ラヴニカの献身期のトップメタである、スゥルタイミッドレンジについて解説していきます。
スゥルタイミッドレンジのデッキレシピや使い方、
環境の各デッキ相手との相性、サイドボードプランなどをまとめました。
【MTG】スゥルタイミッドレンジ(ラヴニカの献身スタンダード)のサンプルレシピ
まずは私が使っているサンプルレシピをご紹介します。
クリーチャー:26枚
ラノワールのエルフ×4
野茂み歩き×4
マーフォークの枝渡り×4
翡翠光のレインジャー×4
疫病造り師×2
貪欲なチュパカブラ×2
人質取り×1
破滅を囁くもの×1
ハイドロイド混成体×4
非クリーチャー:9枚
喪心×2
暗殺者の戦利品×1
ヴラスカの侮辱×1
ビビアン・リード×2
採取/最終×3
土地:25枚
草むした墓×4
森林の墓地×4
繁殖池×4
内陸の湾港×4
湿った墓×2
水没した地下墓地×2
愚蒙の記念像×1
探知の塔×1
森×2
沼×1
サイドボード:15枚
打ち壊すブロントドン×2
無効皮のフェロックス×1
殺戮の暴君×1
ゴルガリの女王、ヴラスカ×1
脅迫×1
思考消去×3
軽蔑的な一撃×1
否認×3
漂流自我×1
最古再誕×1
使い方・戦い方をまとめていきますね。
【MTG】スゥルタイミッドレンジ(ラヴニカの献身スタンダード)の使い方
スゥルタイミッドレンジの基本的な戦い方は、
時間をかけて強い盤面を構築することです。。
序盤は、探検クリーチャーを出していきます。
盤面にプレッシャーをかけつつ、土地を手に入れ後半に備えます。
これによってかなり事故りづらくなっているのがこのデッキの魅力の1つです。
野茂み歩きがいれば、ライフを回復しながらより盤面が強固になり、
ビートダウン相手にはそう簡単に負けない状況を作ることができます。
中盤以降は破滅を囁くものやハイドロイド混成体、ビビアン・リードといった脅威を出し続けます。
チュパカブラ、人質取りといった除去でそれをサポートする、という動きが中心です。
スゥルタイミッドレンジは現環境において最も総合力が高いデッキとなっています。
まず探検によってかなり事故りづらいというのが、大会で勝ち抜くにあたって重要。
安定して勝ち続ける必要があるため、
事故で負ける可能性が軽減されるというのは大きなアドバンテージです。
ビートダウン相手には探検+野茂みのおかげで盤面とライフで優位に立ちやすく、
除去もしっかりこなすため隙がありません。
そしてコントロール相手にも粘り強く戦えます。
全体除去に弱いですが、リソースを回収する手段がとても多いんですね。
ハイドロイド、ビビアン、採取、愚蒙の記念像などで、
脅威を出し続けることができるので、いずれ相手が対処できなくなります。
エンチャントやアーティファクトなどの置物対策も、
戦利品やヴラスカ、ブロントドンなどでこなせます。
サイドボードも込みだと、苦手とする相手が非常に少ない、「丸い」デッキです。
次に、今の環境の主要なデッキとの相性や戦い方をまとめていきます。
スゥルタイミッドレンジの各デッキとの相性・戦い方・サイドボード
続いて、スゥルタイミッドレンジの各デッキとの戦い方について。
ミラー、エスパーコン、イゼットドレイク、白ウィニー、
赤黒ミッドレンジ、赤単、青単、門、ネクサスとの戦い方をそれぞれまとめます。
VSスゥルタイミッドレンジ(ミラーマッチ)
基本的に、戦いの焦点となるのは、
「いかにリソースを切らさず、脅威を出し続けられるか」です。
お互いに序盤戦は大したことができないので、
後半に強い行動をいかにとれるかが重要になってきます。
というのも、育った野茂み歩きは喪心や侮辱で処理され、
横並びは最終や肉儀場の叫びによって簡単に対処されます。
そうなると、序盤の小競り合いによってはあまり勝敗が左右されません。
ですので、
「相手の致命的な脅威だけを除去で対処し、自分がいかに脅威を出すか」
というゲームになってきます。
具体的な脅威となるのは、プレインズウォーカーや暴君、ハイドロイド混成体など。
特に盤面とリソース両方を生み出すハイドロイド混成体は多ければ多いほど有利。
なので私はメインから4枚採用しています。
暴君は対処できる方法が限られるので、かなり強力。
サイドボードとしては、ラノワールのエルフや野茂み歩きが基本的に抜けます。
最初に言ったとおり、序盤で決着がつくことがないので、テンポやライフを稼ぐ必要がないからです。
入るカードとしては、
・殺戮の暴君(かなり倒しづらい)
・無効皮のフェロックス(4コス呪禁6/6はけっこう落としづらく、盤面を止めてくれる)
・最古再誕(暴君を倒せて、リソース差もつける)
・思考消去・脅迫(脅威を出される前に落とす事が可能。思考消去はハイドロイドのドローを許さず対処可能)
・軽蔑的な一撃(強力な動きは基本4コス以上なので実質万能カウンター)
・ゴルガリの女王、ヴラスカ(除去+ドローソース)
など。
VSエスパーコントロール
次に、エスパーコントロール戦。
こちらも途切れず脅威をどこまで残せるか、というリソース勝負。
ただ、ミラーと違い、相手側にカウンターが多いため、
単純にプレインズウォーカーやハイドロイドを出しても防がれてしまいます。
なので戦い方としては、
「探検クリーチャーによってクロックを刻み、リソースを維持する」
という方針となります。
ケイヤの怒りのような全除去を使ったタイミングで、
プレインズウォーカーやハイドロイドでリソースを補充
↓
相手がそれに対処している間に採取による回収でリソース差をつける、といった感じで、
相手に対処を迫り、こちらの脅威を通していくことになります。
サイドボード後はハンデスでテフェリーなどの致命的なカードを落としていき、
カウンターを構えながら攻めていきます。
抜くカードとしてはラノワールのエルフと野茂み歩き。
テンポもライフも必要ない相手なので。
逆に除去は抜けません。
サイド後相手の正気泥棒が通ってしまうと、あっという間にリソース差を付けられて負けます。
入れるカードとしては、
・否認(ほぼ対抗呪文)
・軽蔑的な一撃(全除去・テフェリーを倒す追加のカウンター)
・脅迫(カウンターや全除去を抜ける)
・思考消去(こちらは正気泥棒も抜ける)
・暴君(基本全除去でしか倒されないので頼もしい)
・ヴラスカ(ドローソース。リソース源であるアズカンタも破壊できる)
・最古再誕(テフェリーを倒し、リソース差をつける)
など。
VSイゼットドレイク
イゼットドレイクはけっこう苦手な相手。
こちらの除去は重めで、潜水や呪文貫きでカウンターされやすく、
その返しにドレイクから手痛い攻撃を受けることになります。
これとエスパーコンに対抗するために私は疫病造り師を採用しています。
これがあれば、ドレイク側のクリーチャーをかなり倒しやすくなる
(潜水が効かず、クリーチャーカウンターもない)ため、十分勝負になるかなと。
戦い方としては、ドレイク側よりも強い盤面を作ること。
ドレイクは墓地を増やすことに特化していて、スゥルタイ側の盤面に触る方法があまりありません。
なので、野茂みや探検で盤面を作ると相手はかなり動きづらくなります。
特に野茂みは溶岩コイルで触れないサイズになるとそのまま勝ちます。
非クリーチャーで対応しようとすると呪文貫きや否認をくらうので、
クリーチャーを使って圧倒することを目指すことになります。
サイドインするカードは、
・殺戮の暴君(カウンターされず、トランプルが強力)
・無効皮のフェロックス(倒されづらいプレッシャー)
・思考消去(カウンター、クリーチャーを抜く)
など。
VS白単ウィニー
最近多くなってきた白単ウィニーに対しては、素直にサイズで勝負することになります。
野茂みや探検クリーチャー、チュパカブラで序盤をしのぎ、
デーモンやハイドロイド混成体で盤面に蓋をしたり、
最終によって全除去して壊滅させることを狙います。
サイド後はフェロックスや暴君など倒されないクリーチャーが増え、蓋しやすくなります。
サイドボード後に入れるカードは、
・殺戮の暴君(重いように見えるかもしれないですが、壁・勝ち筋として重要)
・フェロックス(かなり対処しづらい壁)
・打ち壊すブロントドン(3/4というサイズに加え、議事会の裁きを割れる)
など。
VSラクドスミッドレンジ
グランプリメンフィス2019で優勝した重めの赤黒。
とにかく再燃するフェニックスが処理しづらい。
なのでこちらのプレインズウォーカーがなかなか定着しません。
後半までもつれこめばハイドロイド混成体がある分有利はとれますが、
凶兆艦隊の向こう見ずでこちらの除去を使われるため、決めきることが難しいです。
勝つパターンとしては、
・野茂みが火力で焼けないサイズまで育つ
・ラノエルから早めにビビアンを出し、ハイドロイドでフェニックスからの攻撃を防ぐ
というパターンが考えられます。
また、サイドボード後、赤黒側のアングラスが強力。
こちらのリソースを削りつつバーンしてきたり、
ハイドロイドを奪って殴って生贄にまでしてきます。
サイドボードで入るカードは以下の通り。
・脅迫、思考消去(相手の脅威を落とす。特に思考消去はフェニックスを処理できる)
・フェロックス(対処しづらい地上の壁&殴り手)
・殺戮の暴君(同じく倒されづらい)
・打ち壊すブロントドン(地図や恐怖の劇場を壊す)
など。
VS赤単
赤単に対してはかなり有利です。
サイズ・除去に乏しいので、普通に盤面を作っているだけでいずれ相手は越えられなくなります。
相手が野茂みを倒せなかったら大体勝ち、という楽なパターンもあります。
暗殺者の戦利品だけ、不用意に打たないようにしましょう。
負けパターンである狂乱を割れます。
サイドボード後は更に有利。
狂乱を割りやすくなり、フェロックスが全てを止めてくれます。
・フェロックス、暴君(越えられない壁)
・ブロントドン(越えられない壁兼狂乱を割る)
などをサイドインします。
VS青単
青単はかなり苦手な相手です。
ドレイクと同じように盤面を作って対抗しますが、青単のほうがスピードが早いです。
青単を見るなら思考消去よりも脅迫を増やす感じになります。
個人的にはあまり多くないと見ていますが、今後の環境次第では増えるかも。
・暴君(通らない全除去よりも勝ちに近い)
・脅迫(カウンターを抜く)
などがサイドイン候補です。
青単側の視点・解説も書きました。
→【MTG】青単テンポ(ラヴニカの献身のスタンダード)のデッキガイド!使い方や相性に弱点・対策を解説【アリーナ】
VS門コントロール
サイズが大きなクリーチャーと大量ドロー、全除去と派手なデッキ。
ただ、基本的には門側の動きが遅く、1ターンに1アクションで、リソースも増えづらい。
なので探検で殴りつつ、ハイドロイドやビビアンとリソースを維持し、脅威を出し続けることになります。
サイドボードは致命的なカード(主にギルド会談)をカウンター、
ハンデスして殴り続けると基本的に有利でしょう。
ギルド会談は通るとアホみたいに引くのでこれだけは止めたいですね。
・思考消去、脅迫(脅威を抜く)
・否認(基本はギルド会談を止める用)
・漂流自我(門の巨像の連打がきつい事が多いので、これで抜くことも視野)
などがサイドイン候補です。
VSターボネクサス
アリーナのBO1では禁止になったのでまずいません。
で、紙の場合サイドボード後、否認、ハンデス、漂流自我(運命のきずな宣言)、
ブロントドン(荒野の再生破壊)でガン有利になるので、ほぼ負けません。
まとめ
ラヴニカの献身期のスタンダードにおける、スゥルタイミッドレンジの解説でした。
安定感が高く、多くのデッキに対し五分以上に立ち回れます。
最後にもう一度サンプルレシピをどうぞ。
クリーチャー:26枚
ラノワールのエルフ×4
野茂み歩き×4
マーフォークの枝渡り×4
翡翠光のレインジャー×4
疫病造り師×2
貪欲なチュパカブラ×2
人質取り×1
破滅を囁くもの×1
ハイドロイド混成体×4
非クリーチャー:9枚
喪心×2
暗殺者の戦利品×1
ヴラスカの侮辱×1
ビビアン・リード×2
採取/最終×3
土地:25枚
草むした墓×4
森林の墓地×4
繁殖池×4
内陸の湾港×4
湿った墓×2
水没した地下墓地×2
愚蒙の記念像×1
探知の塔×1
森×2
沼×1
サイドボード:15枚
打ち壊すブロントドン×2
無効皮のフェロックス×1
殺戮の暴君×1
ゴルガリの女王、ヴラスカ×1
脅迫×1
思考消去×3
軽蔑的な一撃×1
否認×3
漂流自我×1
最古再誕×1
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